目次
はじめに ─ この連載について
この連載は、哲学者・岸見一郎先生の著書『子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気』(幻冬舎)を出発点に、アドラー心理学の視点から子育てを見つめ直す全10回のシリーズです。
「叱っちゃダメなのはわかってる。でも他にどうすればいいかわからない」と悩んでいる親御さんに、「叱らない、ほめない、でもちゃんと関わる」方法をお伝えしたくて書きました。
順番に読んでいただくのがおすすめですが、気になるテーマから読んでも大丈夫です。
一緒に学んでいきましょう。
第1章 ─ 知る:叱る・ほめるの本当の意味

叱らない子育ては甘やかしじゃない
第1回 「叱らない子育て」は甘やかしじゃない
「叱らない=何もしない」ではありません。
アドラー心理学が教える「対等な関係で向き合う」という子育ての入り口をご紹介します。
第2回 叱られてばかりの子は、なぜ「スケールの小さい子」になるのか
叱った直後に子どもが言うことを聞くのは、「理解した」からではなく「怖いから」。
叱り続けた先に待つ子どもの姿を、アドラー心理学の視点から解説します。
第3回 「ほめて育てる」の落とし穴
「叱るのがダメなら、ほめればいい」は本当でしょうか?
実は「叱る」と「ほめる」はコインの裏表。
どちらも上下関係の上に成り立っています。
第2章 ─ 気づく:自分の子育てを振り返る

「『悪い親』はいない ─ ただ『下手な親』がいるだけ」
第4回 「悪い親」はいない ─ ただ「下手な親」がいるだけ
自分を「ダメな親」だと責めていませんか?
「悪い」は人格の否定。
「下手」は技術の話。
この違いが、次の一歩を生みます。
第5回 それは誰の課題? ─ 「課題の分離」で親子関係が変わる
宿題、友達関係、進路…つい口を出していませんか?
「その結果を引き受けるのは誰か」を考えるだけで、子育ては驚くほど楽になります。
第3章 ─ 手放す:コントロールから信頼へ

勉強しなさいをやめたら、何が起きるか
第6回 「勉強しなさい」をやめたら、何が起きるか
「勉強しなさい」と言い続けて、子どもが自分から勉強するようになったことはありますか?
課題の分離を「勉強」という最も身近なテーマで実践する方法を解説します。
第7回 ありのままの子どもを見る勇気 ─ 比較をやめる、理想を手放す
「なんで、あの子みたいにできないの」と思ってしまうのは、心の中に「理想の設計図」があるから。
手放すのは「期待」ではなく「設計図」。
比べるなら、昨日のその子と。
第4章 ─ 実践:勇気づけの声かけ

「ほめる」から「勇気づける」へ ─ 子どもが自分で歩き出す声かけ
第8回 「ほめる」から「勇気づける」へ ─ 子どもが自分で歩き出す声かけ
「すごいね」の代わりに「がんばったんだね」。
「えらいね」の代わりに「ありがとう」。
評価ではなく共感。
この小さな違いが、子どもの内側から自信を育てます。
第9回 子どもの長所に光を当てよう ─ 短所の裏側に可能性がある
「落ち着きがない」は「好奇心旺盛」。
「頑固」は「意志が強い」。
見る面を変えるだけで、子どもの印象はまるで変わります。
第5章 ─ 希望:子どもの人生は子どものもの

子どもが自分の人生を決める ─ 親にできる最後のこと
第10回(最終回) 子どもが自分の人生を決める ─ 親にできる最後のこと
子どもの人生は、子どものもの。
親にできる最後の、そして最も大切な仕事は「信じて、手放すこと」です。
連載のおわりに
完璧な親になるためではなく、ほどよい親でいられるように。
子育てにおける「勇気」とは、
- 叱らない勇気、
- ほめない勇気、
- 口を出さない勇気、
- 比較しない勇気、
- 信じて待つ勇気。
すべて「やらない勇気」です。
でも、その「しない」の先に、子どもが自分の足で立ち上がる姿があります。
気づいた今日が、いつだってスタート地点です。
一緒に、少しずつ変えていきましょう。
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです。

【完全版】アドラー心理学で学ぶ子育て連載まとめ|叱らない、ほめない、でも関わる
参考文献
岸見一郎『子どもをのばすアドラーの言葉 子育ての勇気』(幻冬舎, 2016年)
この記事は、哲学者・岸見一郎先生のアドラー心理学をもとにした「アドラー心理学で学ぶ子育て」連載のまとめページです。
もう一つの連載もあります
この連載では「アドラー心理学」の視点から子育てを見つめ直しましたが、 もう一つ、脳科学の視点から子育てを学ぶ連載もあります。
怒鳴ってしまう仕組み、マルトリートメントの正体、親の脳を癒やすという発想── 友田明美先生の著書をベースに、全13回でお届けしています。

