目次
「自己肯定感が大事」はわかっている、でも…
「自己肯定感を高めましょう」
子育ての本にも、SNSにも、この言葉があふれています。
でも、こう思ったことはありませんか?
「具体的に、何をすればいいの?」
私はメンタルコーチとして、たくさんの親御さんからこの質問を受けてきました。
そして気づいたことがあります。
多くの親御さんが、自己肯定感を「自信」と混同している。
ここが最大の落とし穴です。
自己肯定感と自信は、まったく違う
自信とは、「自分にはこれができる」という感覚です。
テストで100点を取った。
試合で勝った。
発表がうまくいった。
何かが「できた」ときに生まれるもの。
でも、自己肯定感は違います。
自己肯定感とは、「何もできなくても、自分はここにいていい」という感覚です。
テストが0点でも。
試合で負けても。
失敗しても。
「それでも自分には価値がある」と思えること。
自信は、結果に左右されます。
うまくいけば上がり、失敗すれば下がる。
自己肯定感は、結果に左右されません。
自分の存在そのものを受け入れているからです。
この違いを知らないまま「自己肯定感を育てよう」とすると、 やることがズレてしまいます。
「できたからすごい」が繰り返す落とし穴
「100点すごいね!」
「1位えらい!」
「上手にできたね!」
これは自信を育てる言葉です。
自己肯定感を育てる言葉ではありません。
なぜなら、この言葉の裏側にはこう書いてあるからです。
「できなかったら、すごくないよ」
子どもは賢い。
その裏側を、ちゃんと読み取ります。
- 「できる自分」は認めてもらえる
- 「できない自分」は認めてもらえない
- 「できない自分」を隠すようになる
- 失敗を恐れて挑戦しなくなる
これは、自己肯定感が下がっている状態です。

子どもの「自己肯定感」を育てる ─ メンタルコーチの視点
自己肯定感を育てる言葉は、実はシンプル
では、どんな言葉が自己肯定感を育てるのか。
メンタルコーチとしての経験から、一番効果があると感じている言葉があります。
「あなたがいてくれて、嬉しい」
結果に関係ない。
成績に関係ない。
ただ「存在そのもの」を肯定する言葉。
恥ずかしくて言えない? わかります。
私も最初はそうでした。
でも、一度言ってみてください。
子どもの表情が変わるはずです。
他にも日常で使える言葉があります。
「今日も元気でよかった」
「一緒にいると楽しいよ」
全部、結果を問わない言葉です。
全部、存在を認める言葉です。
「見ている」だけで、伝わるものがある
言葉が照れくさいなら、もう一つ方法があります。
ただ、見ていること。
子どもが話しかけてきたとき、スマホを置いて顔を向ける。
子どもが落ち込んでいるとき、何も言わず隣に座る。
「見てくれている」という感覚は、 子どもにとって最も深い安心感になります。
ほめるのでもなく、叱るのでもなく、「あなたの存在を認めている」と態度で示すこと。
これが、自己肯定感の土台になるのです。
親自身の自己肯定感も、大切
子どもの自己肯定感を育てたいなら、 まず親自身が自分を肯定することから始めてほしい。
前回の記事で「親のメンタルが先」という話をしました。
自己肯定感も同じです。
完璧な親じゃなくていい。
今日も子どものことを考えている。
それだけで十分。
まず自分に「よくやってるよ」と言ってあげてください。
子供の可能性は無限です。
その可能性の根っこにあるのが、自己肯定感です。
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです。
この連載を読む
→ メンタルコーチが教える!子どもの「心」を強くする子育て(連載まとめ)
📚 関連する連載記事 「ほめる」と「勇気づける」の違いについては、アドラー心理学の連載で詳しく解説しています。

