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自分のことは、いつも後回し
「子どものためなら、自分のことは我慢できる」
子育て中の親御さんの多くが、そう思っているのではないでしょうか。
私もそうでした。
- 自分の食事は立ったまま。
- 睡眠は削れるだけ削る。
- 自分の楽しみは「子どもが大きくなってから」。
- 子どもを優先することが、良い親の条件。
- 自分のことを考えるのは、わがまま。
そう信じて走り続けていました。
でも、あるとき気づいたんです。
余裕がないとき、子どもに一番きつい言葉を言ってしまう。
疲れているとき。
寝不足のとき。
仕事でイライラしているとき。
そういうときに限って、子どもの些細な行動にカッとなって、怒鳴ってしまう。
そして夜になって自分を責める。
「またやってしまった」
こんなループを繰り返し、子育てに疲弊する日々を送っていませんか?
飛行機の酸素マスクの話
飛行機の離陸前に、こんなアナウンスが流れます。
「酸素マスクが降りてきたら、まずご自身が装着してから、お子様の装着を手伝ってください」
「子どもが先じゃないの?」と思いますよね。
でも、理由は明確です。
親が酸素不足で倒れたら、子どもを助けられない。
子育ても、まったく同じです。
親が心の酸素不足になっていたら、子どもに優しくする余裕は生まれない。
これは、わがままでも手抜きでもありません。
子どもを守るための、順番の問題です。

親のメンタルが整うと、子どもの心も安定する
親の状態は、子どもにそのまま伝わる
メンタルコーチとして、たくさんの親御さんと向き合って確信したことがあります。
親の心の状態は、言葉にしなくても子どもに伝わっている。
親がイライラしていると、子どもは萎縮する。
親が穏やかでいると、子どもはのびのびする。
子どもは、親の言葉より、親の「状態」を見ているのです。
親が自分の心を整えることは、子どものためでもある。
ここに気づけるかどうかが、子育ての分かれ道だと私は考えています。
「整える」を、ほんの少しだけ足す
「頑張るのをやめましょう」と言いたいのではありません。
- 今の生活に「自分を整える時間」を、ほんの少しだけ足す。
- 朝、子どもが起きる10分前に起きて、静かにコーヒーを飲む。
- 夜、子どもが寝たあと、5分だけ目を閉じて深呼吸する。
- 週に一度、30分だけ自分の好きなことをする。
「たったそれだけ?」と思うかもしれません。
でも、メンタルトレーニングの世界では、この「たったそれだけ」が心の回復に大きな効果を持つことがわかっています。
大事なのは時間の長さではなく、「自分のためだけの時間がある」と感じられることです。
お父さんにも、聞いてほしい
子育てのメンタルケアは、お母さんだけの話ではありません。
お父さんの心の状態も、子どもは見ています。
仕事で疲れて帰ってきて、 「話しかけないでくれ」というオーラを出していませんか。
子どもはその空気を敏感に感じ取っています。
私自身、父親として何度もこの失敗をしてきました。
自分を整えることは、家族を守ることと同じです。
自分を責めなくていい
「余裕がなくて子どもに当たってしまった自分」を、責めなくていいんです。
余裕がないのは、あなたが頑張りすぎているから。
自分を責めることは、心の余裕をさらに奪います。
「ああ、今日は余裕がなかったな」
「明日は10分だけ、自分の時間をつくってみよう」
それでいい。
それで十分です。
気づいた今日が、スタート地点です。
子供の可能性は無限です。
そしてその可能性を引き出す親の力も、心に余裕があるときにこそ発揮されます。
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです。
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→ メンタルコーチが教える!子どもの「心」を強くする子育て(連載まとめ)
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