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子育ては、体力と気力を同時に削る作業
友田明美先生の『親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる』を読んでいて、 私がいちばん救われたのは、 「親のストレスそのものが、子育てに影響を与える」 ということを、先生がとても丁寧に書いてくださっていたことでした。 言い換えれば、 親を整えることが、子どもを整えることと同じくらい大事 という発想です。 これは、子育てをしている人なら、頭ではなんとなく分かっていたことかもしれません。 でも改めて、脳科学の立場からこう言ってもらえたことは、 私にとって大きな肩の荷を下ろすきっかけになりました。余裕がないとき、私たちの脳で起きていること
親がストレスを抱え続けていると、脳はどうなっていくのでしょうか。 本書の表現をかみ砕いてお伝えすると、こんな感じです。- ちょっとしたことで感情が爆発しやすくなる
- 冷静な判断ができなくなる
- 物事を前向きに捉えられなくなる
- 子どもの行動が何でも「悪いこと」に見えてしまう
- 自分を責めるループから抜け出せなくなる
親の疲れは、子どもに伝わる
ここからが、本書が教えてくれる大事なことです。 親の余裕のなさは、見えない信号 として、子どもにちゃんと届いています。- ため息の回数が増える
- 声のトーンが低くなる
- 返事が短くなる
- 笑顔が少なくなる
- 目を合わせる時間が減る
それは甘えではなく、子育て戦略です
日本の子育て文化では、 「親は我慢するのが当たり前」 という空気が、まだまだ強く残っています。- 子どもが小さいうちは、自分のことは後回し
- 疲れていても、笑顔でいなきゃ
- 弱音を吐くなんて、親失格
今日できる、小さなセルフケア
「分かったけど、具体的に何をすればいいの?」 そう思う方のために、今日からできる小さなことをいくつか書いておきます。- 5分でいいから、ひとりになる時間をつくる
- 「ちゃんとしよう」を一日だけやめてみる
- 冷凍食品やお惣菜に頼る日を、罪悪感なく許す
- 誰かに「ちょっと疲れてる」と言葉にしてみる
- スマホを閉じて、15分早く寝てみる
疲れている今日のあなたへ
今、この記事を読んでくださっている親御さんの中には、 本当にギリギリで日々を乗り切っている方もいると思います。 そんなあなたに、最後に伝えたいのはこの言葉です。 疲れているのは、頑張ってきた証拠です。 子どもを大切にしたいから、苦しくなるのです。 どうでもいい相手には、私たちはここまで疲れません。 だから、自分を責めないでください。 むしろ、今日のあなたは、すでに十分よくやっています。 次の記事では、 この「親の脳を癒やす」という発想について、もう一歩深く掘り下げていきます。 ひとりじゃありません。 一緒に、少しずつ整えていきましょう。 『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです。📚 この連載について
この記事は、小児神経科学者・友田明美先生の研究をもとにした「脳科学で読み解く子育て」連載の一部です。 → 連載の全記事一覧・概要を見る
