心(メンタル)の強さとは?負荷を掛けなくても子供は十分に成長する!

メンタル

多くの人は、心が弱いから傷つきやすくなったり、ストレス耐性が低いから根性無しで諦めやすくなると思っていますが、これは大きな勘違いなのです。

心(メンタル)に強弱、優劣はありません

心(メンタル)の性能に差はありません

今回は、多くの人が勘違いしている『心(メンタル)』の強さについてご紹介していきます。

負荷を掛けても強くならない

ドラゴンボール理論

限界を超える負荷を掛け、それを乗り越える事で能力が上がり続けていくと考える根性論的世界でもてはやされている思考。

体育会系で育った親は、子供に負荷を掛けすぎる傾向が強くなります。

漫画のドラゴンボールでは、限界を超えた負荷を掛けて死にそうになっても、仙豆という豆を食べれば体力が全回復するというズルいルールがありますが、

現実では、負荷を掛けすぎれば肉体と心に取り返しのつかない傷を与えてしまい、その傷を完全回復させるモノなど無いのです。

また、甘いトマトを育てるのに、与える水分量を限界まで少なくし飢餓状態にすることで異様に甘いトマトを作ったり、寒暖の差が大きい地域で育った農産物は美味しくなるなどの偏った事実を子育てに取り入れ、厳しい環境で子育てをした方が良いと考える親も少なくないのではないでしょうか。

しかし、子育てにおいて、これは完全に間違っているのです。

心(メンタル)は鍛えるものではない

身体的な筋肉肥大のためには、過度の負荷を掛けて筋繊維を破壊し回復させる事が効果的とされていますが、

破壊させるやり方で大きくした筋肉が極限のスポーツの世界では役に立たない事はトップアスリートの世界では常識となっており、

現代のトップアスリート達は、如何に怪我をしない身体を作るかと自らの身体のポテンシャルを高めるために身体の可動域を広げたり、筋肉の質を高めたりするトレーニングを積極的に取り入れています。

2mを超えるアスリート達が、上記のようなトレーニングの一環でヨガトレーニングなどに真剣に取り組んでおり、重いバーベルを真っ赤な顔で必死に上げるようなトレーニングをやることは少なくなっているのです。

この背景には、怪我などで大きく破壊された筋繊維が完全回復することは難しく、壊れた部分が以前の能力を発揮するため多くの時間を犠牲にしないといけない事が不効率なことだと分かって来たことが挙げられます。

このように、身体的なトレーニングの世界では、負荷を掛ければ身体が強くなるということが間違っていると考えられるようになっていますが、『心(メンタル)』の世界では、未だに、心の弱さを甘やかしなど負荷を与えないことが原因だと考える人が多いのです。

ストレス耐性

ストレス耐性という言葉が使われるようになってから、耐性を高めるためには、筋トレと同じように負荷を掛けないといけないと考えることが増えてしまったのはとても残念な状況です。

ストレス耐性とは、水の入ったコップのようなイメージなので、負荷という水が溜まっていき限界がくれば溢れ、この溢れた状態が、うつ病などの精神的な病気として現れる現象だと言われています。

このストレス耐性を考える上で大切なことは、感情は水と同じく流動的でどんな形にも変化するので、管理することが難しいことなのです。

水は圧力を掛けても体積が小さくなることはありません

感情という水を管理するために、閉じ込めるために蓋をしても溢れることを止めることは出来ないのです。

ストレス耐性を高めるためには、コップ自体を大きくして溜められる水の容量を増やすしかないのです。

コップを大きくする

このコップを大きくするために有効な方法は、安心感を与えることです。

人格を尊重し認めてあげることでこのコップは真っ直ぐに大きく広がっていきストレス耐性が高くなるのです。

こう書いても、ストレスに徐々に慣れさせた方が、ストレス耐性が高まるのではないか?と考える人も未だに多いと思いますが、

これは脳がストレスを避けるために、徐々に感覚を麻痺させている状態であり、麻痺なので本人に自覚が無いから自ら気付き止めることができず、最終的に麻痺させた先には心を亡くす精神病が待っているのです。

ここまで逝くと取り返しがつかないのでこのやり方は絶対に間違っていると考えて欲しいのです。

ストレスの正体

昔のような厳しい子育てのやり方は、当時の世の中ではそれが当たり前だったので、体罰も含めその行為をストレスと感じる値が今よりも小さかったと思います。

また、ストレスは相対的なものなので、外の世界を知らなければ、目の前で起こる厳しい行為に対して相対的にストレスは小さくなりますが、他の恵まれている世界を知ってしまえば、同じ行為でもストレスの値は大きくなるのです。

情報が溢れている現代では、人と比較することによりストレスを感じやすくなっているので、子供に対しても普段からストレスを溜めないようにケアをしてあげることが必要なのです。

家庭では、できるだけ外で受けたストレスを解消してあげてコップの水を溢れさせないようにすることが重要なのです。

覆水盆に返らず

溢れた水を綺麗に浄化し直すことは難しい。

私は、ストレス社会に生きている現代の子供にわざわざ負荷を掛ける子育てを行うのはリスクが高すぎると考えています。

負荷を掛けなくても子供は十分に成長します

とはいえ、過保護に甘やかしたほうがいいと言っているのではありません。

子供は自ら選んだ道で日々頑張っています。

その道が見つかっていないのなら周りの大人が愛情を持って導いてあげることが必要です。

日々頑張っている子供に周りの大人が良かれと思い、もっともっとと与え過ぎる事について慎重に判断しないといけないのです。

大人が思っているよりも、子供は賢く自らの人生をデザインしていきます。

大人がそれを邪魔する事の弊害のほうが大きいのです。

我が子の成長を【疑わず】に、愛情をたっぷり与えて、大きなコップにしてあげることが現代の子育てには必要なのです。

愛情を十分に受けて育った子供のストレス耐性は高くなり、ストレスの多い環境で育った子供のストレス耐性は低くなることも心理学の世界では証明されています。

子供の『心(メンタル)』を強くするためには、愛情を与えることが最も効果的なのです。

愛情をたくさん受けて育つ子供は、周りの世界を幸せにしていきます。

まずは、我が子に沢山の愛情を与えることから始めてみましょう。

愛情の与え方

愛情の与え方は人それぞれで良いと思いますが、ここでは直ぐにできる簡単なやり方を紹介します。

  • ボディタッチ(ハグやハイタッチ)
  • ポジティブ言葉(頑張りを褒める、愛を伝える)
  • 愛情を込めた料理を食べさせる(脳の栄養を満たす)
  • 子供を認めてあげる(無償の愛)

今日中に、我が子とハグハイタッチをしてみて下さい。

きっと何かが変わります。

子育ては本当に楽しいものです。

『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです

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