脱!!叱る子育て-スパルタ式教育の弊害とは?

メンタル

スパルタ式教育

”可愛い子には旅をさせよ”

”若い時の苦労は買ってでもしろ”

このふたつの言葉を同じ意味として認識している人が多いようですが、これには注意が必要です。

旅をさせる事と苦労させる事がセットになる必要は無く、私は充実した旅(経験)は必要だが、苦労など無い方がいいと考えています。

多くの人は、『心』を『身体』と対として認識しており、鍛えるという面では心も筋肉と同じく負荷をかけると強くなると思っています。

本当に『心』に負荷をかけると強くなるのでしょうか?

深層心理ではこのふたつは全く同じではないと違和感を感じるはずですが、深く考えないと『心』と対となるモノは『身体』だから、心を鍛えるためには、身体を鍛えるのと同じく、負荷をかければいいというロジックを当てはめてしまうことになっていますが、結論から言うとこれは間違いです。

正確に言えば、鍛えるという点では、心も身体も程度によっては負荷をかけることにより成長進化させることが出来るという事例が沢山あるのも事実です。

昭和世代にとって馴染み深い成功物語では、戦後の経済発展を背景に偉大な経営者やスポーツ選手の多くは苦しみに耐え忍んだ末に栄光を手にしてきたとスポ根ドラマのように描かれる事が多く、苦労し負荷をかけることが成功には絶対に不可欠であると刷り込まれてきたと思います。

しかし、この成功の要因に苦労や負荷が絶対に必要だったということを証明する事実はなく、多くの場合は、成功の裏にはラッキーなどの要因が大きな飛躍に繋がった事実の方が多いのです。

ラッキーを掴んだ者が成功する確率は高いのは間違いないのですが、苦労した者が必ず成功しているという確率は限りなく低いのです。このラッキーを掴むために、苦労や負荷が必要だと考える思考にはなんの根拠も無いのです。

努力 = 苦労 ?

努力=苦労と決めつける事も間違いだと認識しないといけません。

苦労しないと成功できない。成功するためには苦労が必要だ。というのは古い考え方なのです。

現に、現代スポーツの世界で成功している若者の多くは、努力を苦労だとは認識していません。

努力とは、自分の目標に到達するために必要な手段の一つだと認識しています。必要だからやるだけです。

古い考えの指導者は、努力を禊のように考え、一定量の努力=禊をしないと成功できないと洗脳しようとしますが、既に成功している多くの若者はこの考えが腑に落ちることは無いのです。

この事から分かるように、子供のために必要な事は、苦労をさせる事ではなく、目標に到達するために必要な要素を経験させる事なのです。回りくどい書き方になりましたが、子供を成功させるためには、苦労が必要だという古い思考を捨てなくてはいけないのです。

目標に到達するために必要な経験を旅を通じて体験させたいなら旅も有効な手段となります。

そしてその旅は、エキサイティングな最高の体験や楽しい事ばかりでいいのです。

そこに苦労や不幸な事など無くてもいいのです。

困難と苦労は全く別物

困難と苦労も全く別なものとして認識しなくてはいけません。

その意味では、困難は負荷と考えることも出来るので、負荷も『心』の成長に必要な要素だということが出来るのです。

さらには、負荷をかけ過ぎて許容を超える事が、身体の怪我に繋がり傷になるという点では、大きなショックを受けてトラウマとなり『心』に影響を与え続けることも負荷の与えるマイナス要素として、『心』と『身体』に共通する事になるのです。

苦労させた方が逞しくなる?

逃げられない環境に閉じ込め負荷を掛けるような事で子供を鍛えられると考えるのは間違っています。

昔のスパルタ式教育の現場では、子供が逃げられないように、物理的にも精神的にも追い込んでいる場合が殆どです。子供は逃げられないから我慢していただけで、逃げられたら直ぐに逃げるのです。

根性無しは逃げ出し、根性があるから留まるのではなく、選択肢が無くて逃げられなかっただけです。それをハングリー精神と美化する事が無いように注意しなければいけません。

『心』の器

『心』を器とみなした場合、器が大きければストレス耐性が高くなると考えていいと思います。

ストレス耐性が高いという事は、プレッシャーに強く、持久力が高まり、目標を達成する確率が高まります。

逆に、ストレス耐性が低いという事は、プレッシャーに弱く、困難から逃避しようと様々なトラブルを引き寄せたりして、目標を達成する事が難しくなります。

この『心』の器を大きくするためには、苦労などの負荷を掛けるような方法ではなく、自らの内面と向き合い『心』の器を少しづつ広げるしかないのです。

『心』の器を大きくする具体的な要因は以下の通りです

  • 不安や恐怖を感じない安心感で満たされた環境を作る事
  • 自分を信じるだけの努力等の裏付けを持つ事
  • 沢山の愛情を受けて自己肯定感を高めている事

これらの要因を満たしている子供は、辛い時に自分の事を信じきる事が出来ます。

自分の事を信じきれない子供は、『心』の器を大きくする事は出来ず、困難に直面した時に、諦めや逃げの行動を取ってしまう事が多くなります。

信じる力

信じる力は『心』を育てるために絶対的に必要な要素です。

現代の子供達は、素晴らしい才能を持って生まれています。私たち親の役割は我が子の才能を信じてサポートしてあげることです。

人に信じてもらった子供しか自分を信じきる事は出来ないのです。

スパルタ式の教育は、鍛えないと強くならないという思考の裏返しです。つまり、そのままでは弱いと決めつけている事になります。

『心』の器が大きくなった子供は勝手に強くなります。

疑われ信じてもらえずスパルタ式に負荷を掛けられた子供の『心』は疲弊し歪んでいきます。

歪んだ心が強くなる事はありません。

我が子を『心』の器が大きな強い子供にするためにも、信じきり愛情を注いで欲しいと思います。

愛情と少しの忍耐

『心』の器を意識して我が子を見守っていきましょう

誰かの助けになれば幸いです

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