アンチメンタルトレーニングの悲劇と『心』の掛け算

トレーニング法

近年、メンタルトレーニングは様々な分野で行われるようになっていますが、広がってきた裏側ではアンチメンタルトレーニングと呼ばれる残念な出来事も増えています。

今回は、このアンチメンタルトレーニングの弊害と正しいメンタルトレーニングの方法をご紹介していきます。

パフォーマンス = 能力 × 集中力

どんなに能力の高い選手でも、目の前のプレーに集中出来なければ持っている力を発輝することは出来ません

能力 × 集中力 = パフォーマンス

集中力を上下させる原因は

  • 想定外
  • 思った通りでない

という状況に遭遇した時に集中力が低下しているのではないでしょうか?

  • いつもと違う…

  • なんか変だ…

こんな外的な事にフォーカスしていたら、内的な自分に集中する事は出来ません

メンタルトレーニングで大切な事は、

何事も思ったように上手くいかないが、

思った以上に上手くいく時が必ずやってくる!

と考える事です。

さらには、コントロール出来る事は、内的な自分の事だけで、外的な事はコントロールする事は出来ないと手放す事が重要です。

試合で大切な事は、集中力を継続させる事です。

勝負は集中が途切れた時にやられます。

何事も思ったように上手くいかないが、

思った以上に上手くいく時が必ずやってくる!

試合の流れの中で相手がいいプレーをしている時は上手くいっている相手を称賛し、自分が思った以上に上手くいくチャンスをじっと待つのがメンタルの強い選手です。

集中力を持続させるために、基礎的なメンタルトレーニングを大切にして欲しいと考えます

アンチメンタル

最近では、特にスポーツの世界では、当たり前過ぎてメンタルトレーニングが話題になることが昔より減ってきていると感じます。

なんにでもブームがありますが、メンタルトレーニングは10年前位からがブームのピークで、現ヤンキース田中将大投手の母校駒大苫小牧高校の成功事例などメンタルの奇跡的な効果などが美化されたため、一気に取り入れるチームが増えました。

現在では、既に実施済のチームが増えており、その中では残念ながらメンタルトレーニングを継続せずアンチメンタルになっているケースも少なからずあるようです。

しかし、そんなチームの殆どが、間違ったメンタルトレーニングを導入しているか、または、そのチームの従来から抱えている根本的問題を新たなトレーニングを導入したせいと責任転換するなどした結果メンタルトレーニングを辞めた後に根本的問題が原因でチーム状態が悪化する事例も沢山あると聞いています。

私は、メンタルトレーニングを魔法のようにすがってはいけないと最初にお伝えしています。

メンタルトレーニングは、科学的な根拠の在る競技力向上のためのテクニックです。

宗教でも、魔法でも、催眠術でもありません。

科学的根拠のあるテクニックで、競技力向上、目標達成をサポートするトレーニング手法です。

正しく学び実践すれば、正しい効果が得られるし、他のトレーニングと同じで間違ったことを実践すれば逆効果になることもあるのです。

そして、メンタルトレーニングを学ぶ上で、初心として理解しないといけない概念があります

心 技 体

という日本古来の武道を極める上での考え方がありますが、私はこの順番を次のように伝えています

体 技 

現代のアマチュアレベルにおいて、競技力の差に最も影響を与えるモノは、身体能力だと思います。

その競技に適した身体能力の優劣が勝敗に与える影響は大きいです。

特に高校以下の競技の場合は、筋力などその競技に必要な身体能力があるかないかで、習得できる技術レベルが変わってくると思います。

私のお伝えするトレーニングでも、栄養学なども交えて肉体進化の講義の時間を多く取るようにしています。

アマチュアレベルでは、技術を磨くよりも肉体改造する方が競技力に与える影響は大きいと断言できます。

それでは、身体を鍛えて、技術を熟練して、を磨くのは最後で良いのか?

心を鍛えることは重要では無いのか?

を鍛える

実は、これが競技の勝敗、目標達成のための最後のピースになっているのです

勝敗や目標達成に一定の法則が存在するとしたら、以下のような公式が成り立つと思います。

体 × 技 × 

全てを掛け合わせたモノの相対関係で勝敗や目標達成が決まるイメージです。

体 × 技 は積上げ型

は、余程間違った事(怪我など)をしない限り、積み上げ式で蓄積していきます

それなりのレベルの指導を受けている高校生以下の選手なら、練習していれば身体能力が衰えることは無いはずです。

技も余程間違った指導をされない限りどんどん向上していくはずです。

しかし、最後のピースである『心』だけは、

ちょっとした影響で揺れ動いてしまい、プラスになったり、マイナスになったりしてしまうのです。

そして、ポイントは、全てが掛け算だということです。

せっかく大きく積み上げた体と技でも『心』がマイナスだと、マイナスの掛け算になってしまい、勝敗や目標達成の障害になってしまうのです。

これがチームスポーツだと、影響は更に大きなものになります。

中心選手は、体も技も大きく積み上がっている選手です。

そんな選手の『心』がマイナスだったら・・・

小学生などの試合では、能力は高いけど、メンタルが未熟な選手の独り相撲で試合に負けてしまうことが多々あります。

私自身も小さな頃から体が大きく早熟だったために、中学生くらいまではチームの中心選手でしたが、メンタルが弱すぎたせいで、チームに迷惑をかけ足を引っ張ってしまったことが沢山ありました。

当時はメンタルトレーニングなんて無い時代でしたので、心を鍛えられないまま結局は挫折してドロップアウトしてしまった経験を持っています。

特段メンタルトレーニングというものをやっていない場合でも、宗教法人が運営している学校や、創業者の教育理念などがしっかりしている学校は、心を鍛える時間が他の学校よりも在るケースが多く、そんな学校の多くは、様々な競技で強豪と呼ばれる実績をあげています。

ちなみに、全国には高校・大学を含めて、「学院」と名乗る名門校がありますが、その殆どが、キリスト教の教えを基に設立運営されていることを見ても、心を鍛えることが、様々なことの勝敗や目標達成に与える影響は小さくはないと言えると思います。

このようなことからも、メンタルトレーニングを含めた『心』を鍛えるということが様々なことに影響を与えていることを知ってもらいたいと思います。

『心』を鍛えている強者が勝つ世界

これを知らずに、体と技だけをいくら鍛えても、大きな舞台になればなるほど『心』を鍛えている強者には敵わないのです。

子供の可能性は無限

子供の可能性を潰すのはいつも大人

子供に罪はありません。

厳しいだけの指導で、才能豊かな子供を潰している指導者や親を見るたびに本当に悲しくなります。

責任ある大人の私達が、正しく学び、子供の才能を伸ばし未来を切り拓かせてあげないといけません。

メンタルトレーニングは正しく学べば大きな成果が上がるものです。

多く子供がメンタルトレーニングを通じて飛躍してくれる事を願っています。