コロナ禍により、子供たちの教育環境は大きく変わっています。
リモート学習の対応や、頻繁な休校など、子供が家庭で過ごす時間は以前よりも増えており、 家庭での教育などを考えざるを得ない状況になっています。
今回は、子供たちを取り巻く、教育現場の変化と、日本の教育の歴史などをご紹介していきます。
目次
公的教育の劣化
- 教員数の減少 団塊の世代大量退職、若年層の人口減少によりなり手が不足している。
- なりたい人の不足 教師(正規雇用)と講師(非正規雇用)の格差など、歪な労働環境が問題となり人気のない職業になっている。
- 部活動や課題活動の廃止、縮小 教員の負担軽減のため、部活動、課外活動に消極的になる学校が増えている。
公立学校などの公的教育の現場の状況はここ10年で急速に酷くなっています。
もう昔のように、立派な先生に安心して我が子を預けることなど不可能なのです。
日本の教育は100年前から呪われている
日本の近代教育は、明治時代初めに日本の国力増強を目的として 全国一律に授業をおこなう 『一斉教授』というやり方でスタートしました。
これは、全国の子供たちに効率的に新しい知識を学ばせるために、 教師が大勢の生徒に一方的に同じ知識を教えるやり方で、【詰め込み教育】の始まりとされています。
これは、子供が教師に自由に質問したり、子供同士が活発にディベートしていた 江戸時代の【寺子屋】とは正反対のやり方でした。
明治以降の日本の教育は、子供の個性を尊重することは少なく、 技能実習のように大人が社会に出て仕事としてやることを子供に練習させて、 標準的な技能を画一的に身に着けさせるなど、 国家にとって都合の良い人間をつくることが目的となっていました。
その後、大正時代に入ると、人間が国家制度に支配されることに違和感を感じる人が増えてきたことをきっかけに、 大正デモクラシーといわれる個人の個性を尊重し、自立を目指す流れが大きくなっていきました。
- 【動的教育】⇒ 子供が自分の興味のあることを、体験を通して主体的に学ぶ
- 【探究学習】⇒ 先生は答えそのものを教えるのではなく、答えの探究法を授ける
という、現代の教育が目指している 【アクティブ・ラーニング】 【探究学習】 を 100年前の教育者たちは【大正新教育】の改革としておこなっていたのです。
【大正新教育改革】の挫折
しかし、子供の個性や自主性を育てる理想の教育を目指した【大正新教育改革】は、 導入から20年あまりで頓挫してしまったのです。
- 経済不況による貧困の問題
- 経済格差による学力格差
- 戦時体制による教育統制
昭和まで続く戦争が原因で、子供の個性や自主性を尊重する教育は 国家の都合のより人間をつくるためのマニュアル画一教育に変わっていくのです。
以降100年間、この『子供を尊重する教育』 VS『 国家の奴隷をつくる教育』の戦いは繰り返されているのです。
2020年教育改革の正体
コロナ禍で様々な変更があるようですが、 2020年から日本の教育も新しく変わろうとしています。
ここでは詳細を省きますが、今回の教育改革の中身は、 『子供を尊重する教育』 VS『 国家の奴隷をつくる教育』にいいとこ取りをしようとするものだと私は分析しています。
子供の個の力を伸ばす世界標準の教育を取り入れ、 世界で戦える人材を育成するために全国一律の教育を学校で行おうとしているのです。
【アクティブ・ラーニング】【探究学習】というキーワードを掲げていますが、 実際にはマニュアル画一教育で国家に役立つ人間を作ろうとしていることには変わりはないと思います。
なぜ国の教育は上手くいかないのか?
大正時代でも現代でも、国が画一的に教育を行うことには無理があるのです。
国が画一的に教育するのが無理なのです。 だから、100年に渡り5回も教育改革の失敗を繰り返しているのです…
本気の教育者と親御さんは、すでにこの事に気付いて行動しています。
- 寺子屋の復活
- 民間機関の英才教育
- 海外留学
- 私立学校の進化
公教育の衰退により、子供のために、教育環境を私教育に求める親御さんは年々増えていると感じます。
しかし、実際には私教育の恩恵を受けれる子供は、恵まれた一部の子供に限られているのです。
家庭内教育とは?
近年では公教育に頼らず、我が子を家庭で教育し成功しているケースが増えています。
エリート英才教育
● モンテッソーリ教育(イタリア)
● シュタイナー教育(ドイツ)
● レッジョ・エミリア教育(イタリア)
● ドルトンプラン教育(アメリカ)
● サドベリー教育(アメリカ)
● フレネ教育(フランス)
● イエナプラン教育(ドイツ)
ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)、ラリー・ペイジ(Google創業者)、英国王室のウイリアム王子とヘンリー王子、藤井聡太(将棋棋士)、ビル・ゲイツ、バラク・オバマ、 世界で活躍する多くの偉人たちが世界7大教育のいずれかを受けているとされています。
日本でも、これらのエリート英才教育を受けれる民間機関が増えていますが、 地方で暮らす私のような家族には、まだまだ敷居が高いと感じます。
家庭での教育が重要
このような状況により、今後益々、家庭での教育が重要になってくると考えられています。 我が子の教育を人任せにはできない時代になっているのです。 我が子を【幸せな秀才児】にするメソッドを広めています。 シェアしていただけたら嬉しいです。