玄米を食べる際に知っておきたい3つの成分(アブシシン酸・フィチン酸・アクリルアミド)

食育

※ご注意
本記事は、メンタルコーチ・飲食店経営10年の実体験と独自の学習に基づく情報提供であり、医学的・栄養学的な診断や治療の指導ではありません。お子さんの食事や健康に関する判断は、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。

近年の健康志向の広まりにより、マクロビオティックの考えを食生活に取り入れる人が増えています。

さらには、ビーガン(完全菜食主義者)などの動物性の食品を一切口にしないストイックな食事法を実践する人も増えているため、当サイトで紹介している『玄米食』を始める人が増えています。

しかし、種である玄米は白米と同じやり方で食べようとすると身体に害を与えてしまうデメリットがあります。

今回は、この玄米のデメリットについて詳しくご紹介していきます。

マクロビオティックとは? 出典先:マクロビオティックWeb

参考文献:正しい玄米食、危ない玄米食 著者 鶴見隆史

間違った玄米食の健康被害

玄米は非常に栄養価が高い反面、白米と同じような炊き方では十分に消化しきれず、胃もたれや消化不良を感じる方もいらっしゃいます。

適切な準備をせずに摂取した場合、以下のような体調の変化を感じることがあります(※個人差があります)。

  1.   胃腸への負担感や食欲不振
  2.   消化不良に伴う倦怠感

こうした事態を避けるために、玄米の特性を理解した「正しい炊き方」を知ることが、健康的な食育への第一歩です。

玄米の3つ毒とは?

玄米の健康被害の元となるものは、主に3つの毒です。

  • アブシシン酸  → 酵素阻害剤
  • フィチン酸   → ミネラル吸着
  • アクリルアミド → 糖化物質

正しい玄米食をおこなうためには、この3つの毒を無毒化することが必要なのです。

アブシシン酸とフィチン酸

玄米の外皮に含まれる「アブシシン酸(ABA)」は、植物の種が発芽に適した時期を待つための植物ホルモンです。

これは「酵素抑制物質」としての性質を持っており、そのまま大量に摂取すると体内の消化酵素の働きを妨げ、消化に負担をかけてしまうと言われています。

また、フィチン酸については、体内のミネラルと結合して排出を促す性質(キレート作用)があります。これはデトックスとしての側面がある一方で、必要なミネラルの吸収も抑えてしまう可能性があるため、注意が必要です。

 

アクリルアミドと高温調理

高温・高圧で炊飯する際に注意したいのが「アクリルアミド」の発生です。

これは糖質を多く含む食材を高熱で調理する際に生じる物質で、国際的な機関からも健康への影響を低減すべきとの勧告が出ています。

糖尿病や動脈硬化のリスク因子の一つとして研究が進められていますが、家庭での調理においては、過度な加圧を避け、適切な温度管理を心がけることが大切です。

栄養の宝庫「発芽玄米」を味方につける

発芽玄米は、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル、そして豊富な食物繊維がバランスよく含まれており、まさに「天然の栄養カプセル」とも呼べる存在です。

日々の食生活にこの発芽玄米を賢く取り入れるメリットは、計り知れません。私たちが提唱する「正しい準備(浸水・発芽)」を行った発芽玄米は、消化も良く、家庭で手軽に始められる最高の食育ステップになります。

成長期のお子さんの「土台作り」に

特に成長期のお子さんにとって、発芽玄米をベースとした食生活は非常におすすめです。

  • 健やかな体づくりをサポート: 豊富な栄養素が、バランスの良い成長をバックアップします。

  • 満足感の維持: 食物繊維が豊富なため、自然とよく噛む習慣が身につき、健やかな食習慣の形成に繋がります。

「正しいやり方」を知ることで、玄米の持つ本来の力を最大限に享受し、笑顔で食卓を囲むご家庭が増えることを願っています。

お子さんの未来を守るための「食育」のノウハウについては、私の著書でも詳しく解説しています。より深い知識を学びたい方は、ぜひお手にとってみてください。

『幸せな秀才児』が増えることが、私にとって最大の喜びです。

この記事が、あなたのご家庭の健やかな毎日のヒントになれば幸いです。

子どもの脳の発達と栄養の関係について、こちらも参考にしてください。 → 脳の発達【栄養】編

参考文献

  • 鶴見隆史『正しい玄米食、危ない玄米食』
  • デイブ・アスプリー『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』
  • 内閣府食品安全委員会「アクリルアミドに関する情報」
  • 世界保健機関(WHO)/ 国際連合食糧農業機関(FAO)合同委員会勧告(2005年)