不確実な時代に子どもの可能性を伸ばす「環境づくり」とギフテッドの育て方

子育て

「うちの子、なんでこんなに苦手なことが多いんだろう」

そう感じて、苦手克服に力を入れてしまう親御さんは少なくありません。

しかし、世の中で大きな成果を出している人の多くは、苦手を克服した人ではなく、得意なことを極めた人です。

変化が激しく先の見えない時代において、この傾向はますます強まっています。

今回は、子どもの可能性を最大限に引き出すための「子育ての正攻法」についてお伝えします。

苦手を頑張らせても成果が出にくい理由

多くの人は「環境に適応できないなら自分を変えよう」と考え、子どもにもそう勧めます。

しかし、苦手なことを頑張っても成果が出にくいのには、明確な理由があります。

そもそも苦手だからうまくできていないのですから、苦手なことに時間と労力を注いでも効果は薄いのです。

苦行だから挫折する。

これが現実です。

現代の子どもたちは、幼少期からインターネットを通じて広い世界と繋がり、多種多様な人物を目にしています。

そのため、自分の好みや特性を客観的に把握する力が以前の世代より早く育ちます。

「よくわからないけどとりあえずやってみる」という子は少なく、明確にやりたくないと思っていることを頑張り続けられる子はほとんどいません。

さらに、あらゆる分野で能力開発のノウハウが進化し、活躍する人材の低年齢化が著しくなっています。

早くから始めた子に後から追いつくことは、以前より難しくなっています。

好きなこと・得意なことで大成する。

これが、変化の激しい時代に必要な子育ての正攻法です。

ギフテッドから学ぶ「才能の伸ばし方」

近年、「ギフテッド」と呼ばれる突出した才能を持つ子どもが注目されています。

幼少期から自分の得意分野で大人顔負けの能力を発揮するこれらの子どもの多くは、親や周囲の大人の手厚いサポートを受けているケースがほとんどです。

海外のギフテッド教育では、才能を伸ばす秘訣として

「苦手を回避させ、得意に向き合う時間を増やす」

ことが重要とされています。

かつての教育は、子どもを社会の中で活躍できるよう社会性や教養を均一に身につけさせることが目的でした。

しかし少子化が進む現代においては、個々の才能を発揮させ社会に貢献させることが教育の本質になりつつあります。

子どもは社会を維持するための労働力ではなく、新しい未来を切り開く人財として育てるという視点が、これからの子育てには必要なのです。

適切な環境の作り方

では、子どもの好きなこと・得意なことを伸ばすには、どんなサポートが必要なのでしょうか。

「子どもを尊重して好きなことをさせよう」と思っても、多くの親御さんが途中で挫折します。

子どもがひとつのことに没頭しているのを見守り続けるのは、思いのほか難しいものです。特に親が未経験の分野なら、なおさらです。

では、どうすればいいか。

答えはシンプルです。

「任せる」

のです。

具体的には、次の3ステップで進めます。

① 目標の明確化(ベンチマーク) 子どもが目指したい人・憧れる人を具体的に見つける。同じ分野で成功しているモデルケースを一緒に調べましょう。「こんな人みたいになりたい」という対象が見つかると、進むべき道が見えてきます。

② 調査(リサーチ) その人が歩んできた道・学んできた環境をリサーチする。どんな経験を積んできたか、どんな環境に身を置いてきたかを調べます。

③ 行動(アクション) それに近い環境に子どもを送り込む。習い事・スクール・コミュニティ・オンライン学習など、最適な環境に子どもを「任せる」のです。

ネットを子育てに活用する時代

現代では、「任せる」対象としてインターネットが非常に有効な選択肢になっています。

日本トップクラスの講師による授業が無料で視聴できる時代です。進学校の高校生がオンライン授業で学力を上げるケースも珍しくありません。

世界的なアスリートでさえ、必要なスキルをYouTubeで学ぶ時代です。

現在の地理的・経済的環境に関わらず、子どもにとって最適な学習環境を作ることは、以前と比べてはるかに容易になっています。

これからの子育てでは、親のリサーチ力が子どもの可能性を広げる最大の武器になります。

今こそ、子どもの「本当にやりたいこと」を

変化が激しい時代は、裏を返せば新しい挑戦をしやすい時代でもあります。

周囲の目を気にせず、我が子が本当にやりたいことに向き合える環境を整えてあげてください。

それを見つけることは簡単ではないかもしれません。

しかし、子どもの可能性を信じ、適切な環境を作ってあげることが、幸せな秀才児を育てる最短の道だと私は考えています。

『幸せな秀才児』が増えることを心から願っています。