終わりの見えない新型コロナの影響は子どもたちの未来を不安定にし、子育て世代の私達を混乱させています。
先が見えず未来が予測できない状況では、積極的に動く人と立ち止まりじっとしている人に分かれますが、2年以上もコロナ禍に振り回された2022年現在においては、この波が過ぎ去るのをじっと待つ人は少ないはずです。
現実にはじっとしている余裕もないほど、新たな問題への対処に追われているのですが、
人は恐怖を感じるとIQが下がるとされており、このような状況では軽率で後ろ向きな考えが溢れるのも当然かもしれません。
実際に学校などの教育現場では、消極的で短期的思考から生まれる子供の将来を不安にさせる場当たり的な対処ばかりが行われているようです。
これらについては、誰が正しいとか間違っているとかを議論しても時間の無駄なので深くは触れませんが、
確かなことは、誰かが正解を示してこの混乱を収めてくれることは無いということです。
コロナ禍では、今まで以上に我が子の教育子育てに親が責任を持つことが求められるのではないでしょうか?
未知の恐怖に右往左往して、我が子を間違った道に進めないよう、
コロナ禍の今こそ必要だと思う子育ての考え方をまとめました。
参考になれば幸いです。
目次
コロナ時代の正攻法
多くの人は環境に適応できない事を問題とし、自分を変える事でそれを解決しようとします。
大人が子供にそう薦める事も少なくないはずです。
しかし、
実はこのやり方で成功している人はそんなに多くないのです。
世の中で成功している人の多くは自分の得意なことを大成している人であり、この傾向は年々高まっていると思います。
そもそも、上手くできない、苦手だからこうなっているのですから、下手で苦手な事を頑張っても効果的ではないのです。
苦行だから挫折する
苦手なことで成功するのは難しいのです。
もちろんその事が致命的な弱点となっているなら少しは改善する努力も必要でしょうが、やりたい事への意欲を失わせるほど時間と労力を割く必要はないのです。
もっと詳しくいえば、
現代の子供は幼少期から広い世界と繋がり多種多様な比較対象を見ているので、自分の好みや特性や特徴を客観的に把握する場合が多いので、自分がそれをやっているイメージが明確にできます。
そのため現代の子どもには、
「よくわからないけど取り敢えずやってみる!」
というのは少ないのです。
明確にやりたくないと思っている事を頑張れる人は稀です。
さらには、全ての分野で能力開発のノウハウが進化しており活躍する人材の低年齢化が著しくなっているので、あとから始めた子が早くに始めている子どもに追いつけずに苦労する場合も多いのです。
なので、今の子供は、自分の嫌いな事や不得意な事を試しにやってみたり、修行のような努力をする時間は無いのです。
成果を焦らず、ゆっくりと色々な事を試してみることは良いことですしそうさせたいと思う親心も分かりますが、余程の余裕とゆとりがなければこのやり方で大成する事は難しいのです。
好きなこと、得意なことで大成する
これが激動のコロナ時代に必要な正攻法なのかもしれません。
ギフテッド
最近では、”ギフテッド”と呼ばれる突出した才能を持つ子どもを目にする事も増えています。
幼少期から、自分の得意分野で大人顔負けの能力を発揮するこれらの子どもの多くは、親や周囲の大人の手厚いサポートを受けている場合がほとんどです。
逆に言えば、突出した才能を持つ子どもは社会生活などで苦手な事も多く周囲のサポートが無いと生きづらくなるとされています。
海外では、ギフテッドの子どもを教育する秘訣として、
『苦手を回避させ、得意に向き合う時間を増やす』
ことが重要だともいわれています。
昔の教育は、子どもを大人の社会の中で活躍できるように、社会性や教養などを学ばせる事が重要とされていましたが、少子化により子どもが希少になっていく未来の教育では、個々の才能を発揮させ社会に貢献させる事が重要なのです。
未来の子育てでは、
子どもは社会を維持する労働力ではなく、新しい未来を切り開く人財として育てるために、大人が必要なサポートをする事が求められるのです。
適切な環境の作り方
では、子どもの好きな事、得意な事で大成させるためにはどんなサポートが必要なのか?
「子どもを尊重して好きなことをさせてあげよう!」
と想いサポートしようとしても、実際には多くの親御さんが挫折します。
絵を書くことが好きな子どもがお家に引きこもりずっとよく分からない絵を書いているのを、辛抱強く見守れるのは良くて1ヶ月、普通なら1週間で我慢ができなくなります。
親が未経験だったり理解できない分野なら、この我慢はもっと短くなるかもしれません。
では、どうすればいいのか?
結論を言えば、
”任せる”
のです。
今ある環境の外に助けを求める事が必要です。
子どものやりたい事を明確にするために、同じ分野で成功しているモデルケースを調べる事から始めましょう。
どんな分野にも先駆者がいるはずですし、子どもの憧れる対象は案外近くにいる事も多いです。
明確にこんな人のようになりたい!とベンチマークとなる人を見つけられると、色々と道が見えてきます。
あとは、その人が通ってきた道や環境をリサーチし、それに近い環境に子どもを送り込めばいいのです。
- 目標の明確化(ベンチマーク)
- 調査(リサーチ)
- 行動(アクション)
このように、適切な環境に子どもを任せる事ができるかどうかが、
子どもを好きなこと、得意なことで大成させるためには必須となる要素なのです。
最近では、この”任せる”の部分を、生身の人間ではなくインターネットの中に求める事も有効な手段となっています。
大きな声では言えませんが、進学校に通っている高校生なども学校の授業よりもネットの授業解説などで予習復習し学力を上げている場合も多くなっています。
日本のトップクラスの講師などが無料で教えてくれる授業もありますので、有効活用する事をオススメします。
オリンピック選手などの世界的なアスリートですら必要な事をYoutubeで学ぶ時代ですので、ネットを上手に活用する事で、現在の環境に関係なく子どもにとって最適な環境を作ることは昔よりも間違いなく容易になっているのです。
このように、未来の子育てでは親のリサーチ力が重要になりますので、ネットの世界と仲良くなる事を強くオススメします。
コロナ禍の今こそチャンス
このように、混乱している時代の今こそ子供を尊重した子育てを形にするチャンスだと私は考えています。
コロナ前は、周囲の目を気にして、同調圧力に屈してしまい、うちの子だけはみ出した子育てを行うことは難しかったと思いますが、
コロナ禍の今は、全てが不安定で混乱している状態なので、新しい事にチャレンジするには絶好の機会です。
さらには、巣ごもり需要でネット内の学習コンテンツが一気に発達した事も追い風となっていますし、ネットで学ぶことで、周囲に気付かれずやりたい事にチャレンジする事も可能です。
今こそ、お子さんが本当にやりたい事をやらせて欲しい。
それを見つける事も簡単では無いかもしれませんが、今このタイミンをチャンスと捉え新しい1歩を踏み出して欲しいと思います。
『幸せな秀才児』が増えることを心から願っております。
シェアして頂けたら嬉しいです。
それではまた