スターウォーズを知る人は、”ダークサイド(暗黒面)”って聞くとビクンと反応してしまうのではないでしょうか?
実際に、アナキン・スカイウォーカーを演じた子役さんも、子役時代の成功が要因でダークサイドに落ちて(堕ちて)しまい、大人になってから色々と苦労をしているようです。
今回は、子育てにおいてこのダークサイドを意識することの重要性をお伝えします。
目次
ダークサイドの定義
・恐れ、怒り、攻撃性といったネガティブな性質
・愛、献身、慈愛といったポジティブな性質
ダークサイドに落ちる条件
- 結果が出始め、周囲に一目を置かれ始める
- 自分でも特別な才能があるのでは?と意識し始める
- ビギナーズラックのようなラッキーが続く
- 上のステージにチャレンジした時に、理不尽に踏みにじられる
- 大切なモノを失うような体験をする
ダークサイドに落ちる流れはこんな感じではないでしょうか?
持たざる者は恐れを知らないが、一度でも持つと失う恐れを知る。
ジェダイの哲学 ジャン=クー・ヤーガ著 128p
ダークサイドに落ちやすい子供は、周りの子よりも才能を発揮し称賛された経験を持つ事、そして、一転して理不尽な低評価に不満を持った経験を持つ事が特徴として挙げられます。
特に、何か新しいことへのチャレンジの初期段階で、このような流れにハマった時には、高い確率でダークサイドに落ちてしまうと考えられます。
実際に私の周りでも、娘をはじめ、多くの子供がダークサイドに落ちたり、落ちそうになったりしています。
ダークサイドに落ちることは特別なことではなく、条件が整えば誰にでも起こりうることなのだと認識しないといけません。
人間は、何かを得ると欲が生まれ、さらにはそれを失うことに恐怖を感じるようになります
ラッキー、自己努力に関係なく、昨日まで持っていなかったモノを手にした瞬間から、そのモノを失うことの恐れを感じ、それの影響を受けるようになります。
恐れはダークサイドへと通じる。恐れは怒りへ、怒りは憎しみへ、憎しみは苦しみへの道となる。
マスター・ヨーダ
では、実際にこのダークサイドに落ちそうになったらどう対処すればいいか?
このダークサイドに落ちる1番のきっかけとは一体なんなのか?
私は『自我の暴走』だと認識しています。
ダークサイドに落ちる =「自我の暴走」
人は成長の過程で、自己中心的思考と利他的思考を振り子のように行ったり来たりしています。
自己中心的思考でわがままに振る舞ったら、利他的思考で人のための行動を取るようになるのです。
これをワンセットで経験した時に次のステージに登ることができ、これを繰り返して成長のステージを登っていくのです。
しかし、ダークサイドに落ちる時には、
チャレンジしたことが自分の思った以上に上手く行き、周りからも称賛され有頂天になった結果、調子に乗り自我が一気に高まり過ぎてしまい、自己中心的思考から戻ってくる事ができなくなっているのです。
このように自我が暴走すると
- 他人を下に見る傾向が強まったり
- もっと自分を見て欲しいため見た目が派手になったり
- 自分を特別な存在だと感じたいために、スピリチュアル的なことに興味を持ったり
- 自分の力を過信し無謀なことを繰り返すようになったり
- 自分を強く見せようとするため周囲を威嚇するような汚い強い言葉を使うようになったり
- 登った場所から降りたくないため周囲を威嚇するような目つきになったり
冷静に観察すると、明らかに様子が変わったことに気が付きます。
※スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐はダークサイドに堕ちる過程を詳細に描いています
アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ちていく様は一度観て頂きたいです。
我が子や指導している選手がこんな状態になった時にどうすればいいのか?
痛い目にあわせる?
絶対にやってはいけない事は、調子に乗った子供を放任し痛い目にあわせるやり方です。
自分に自信のない親や指導者に多いやり方だと思いますが、本当に痛い目にあった子供は、それが取り返しの付かないことならトラウマになります。
トラウマは必ずパフォーマンスを低下させ不幸な結果を招きます
映画スターウォーズでも、史上最高のライトサイド(光)の才能を持っていたアナキン・スカイウォーカーでさえ、ジェダイの厳しい戒律などに不満を感じ、母親を失うなどの理不尽な喪失を経験した後にダークサイド(闇)に落ち、ダークサイドの象徴となるダース・ベイダーになってしまいました
正に、『陽』極まって『陰』となったのです。
では、どうすればいいのか?
闇落ちさせない方法とは?
対処のやり方は様々ですが、私が一番有効だと思うことは
『心』の存在、状態を認識させること
だと考えています。
自我が暴走しダークサイドに堕ちる子供は、自分の不幸を全て外の世界のせいにしています。
自分を省みることが出来なくなっている状態ですので、
『心』の存在、状態を客観的に認識させ、そこにあるライトサイド側の感情である愛・献身・慈悲などの無償の愛を教えることが重要なのです。
感情を理解するためには『心』の仕組みを教えることが必要です。
良い機会として、『心』ってどんな影響を与えるのか?を一緒に学ぶのです。
- 綺麗な『心』と汚い『心』 どっちがいい結果が出せると思う?
- 『心』を汚す原因ってなんだろう?
- あなたは、その素晴らしい力を、『何のため』に使い何を達成させたいの?(目標の再確認)
『心』を意識し状態をコントロールすることもメンタルトレーニングでとても大切なことです。
『心』を理解し、その影響を認識した子供は、もうダークサイドに落ちることはありません。
『心』が浄化され、ライトサイドに戻ってきた子供の目はキラキラと輝いています。
簡単に書きましたが、このダークサイドに落ちそうになったピンチをメンタルトレーニングのチャンスに変えることが本当に重要です。
子供の目をしっかり見て
子供の『心』に語りかけるように話してみましょう
そして、子供の考えを十分に聴いてあげましょう
眼の前の子供を無償の愛で無条件に信じ切る!
これを忘れず時間をかけて子供と向き合えば、必ず子供は光り輝きます
『心』って何?
改めて考えてみませんか?
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです
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