教育・子育てで難しいのは、子供の性別と大人の性別によって接し方を変えないといけない事だといわれています。
女性教師や母親が男の子に接する時と女の子に接する時は、やり方を変えないといけないのです。
もちろん男性教師や父親の場合も同じです。
この男女の関係性の複雑さが教育・子育てを難しく混乱させる要因なのです。
今回は、この男女別の関わり方を詳しく紹介していきます。
目次
教師の存在
子供にとって学校の教師は最も身近な大人ですが、この教師の存在の捉え方が男の子と女の子では全く違うのです。
男の子にとっての教師像
- 敵 ×
- 信用できない
- なびくやつは「ガリ勉」というなの裏切り者
- 反抗する不良は称賛される英雄
男の子にとっての教師とは、男性女性関係なく、基本的には敵とみなしていると考えたほうがいいです。
基本的に仲間にはなれません。
自分達を上から支配しようとする邪魔な存在で倒すべき相手と認識しています。
基本的に男の子の集団は、リーダーを中心とし序列をもった大勢で構成されるので、このリーダーよりも上位の存在を認める事は無いのです。
仮に、集団の中の誰かが教師(敵)と仲良くなったら、それは裏切りを連想させる行為なので、いじめ等の対象になってしまうのです。
教師(敵)に抵抗する不良をヒーローとして称賛するのも男の子の特徴です。
女の子にとっての教師像
- 味方 ○
- 助けれくれる
- 仲良くなりたい
- 褒められたい
女の子にとっての教師像とは、自分達を守ってくれる上位の存在として味方だと認識しています。
女の子の集団は、基本的に2〜3人の仲良しグループを複数形成するので、大集団の男の子集団を脅威を感じています。
この脅威から守ってくれる存在が教師(味方)だと信用しているので、親密になろうとプライベートの話をしたり相談事もするようになります。
特に、カッコいい女教師に対しては、信頼感が高まり強いあこがれを持つことも多くなります。
男性教師に対しては、味方になって欲しいけど、基本的には恐怖と不審の対象になってしまいます。
男女別のモチベーションの違い
上記のように教師の存在の捉え方が男女で全く違うのですから、教師の指導によるモチベーションの上下にも男女の違いがあるのです。
男の子の学び方
- 自分のメリットのために頑張る
- 指導にメリットがあれば利用する
- 恥をかかされたらやる気がなくなる
- 競争が好き
- 時間制限などゲーム性が好き
- プレッシャーが在る方が燃える
男の子は、自分やチームのメリットになるかならないかが最優先事項なので、個人的に言葉だけで褒められても嬉しくないのです。
さらには、女子と比較され負けるような事など耐え難い屈辱となるので、絶対にやってはいけないのです。もちろん個人戦で女子に勝っても嬉しくないのです。
女の子の学び方
- 先生に認めてもらうために頑張る
- 褒められると更に頑張る
- 競争は嫌い
- 時間制限が苦手
- プレッシャーは逆効果
女の子は、自分のためには頑張りませんが、教師や親など自分を守ってくれる味方に認めてもらうためには頑張ります。
競争は嫌いですが、仲良しグループ間の戦いに先生からの評価が掛かっている場合は、勝つために手段を選ばず頑張ります。(女の子にとって、他の仲良しグループは敵なのです)
時間制限や懲罰などプレッシャーを欠けすぎるとやる気を失い諦めるケースも多くなるので注意しないといけません。(女の子は、一度嫌になると再チャレンジは難しくなります)
男女別コントロールのやり方
男の子の操り方
男の子への接し方は、自分が男でも女でも基本的には同じです。
男の子は、闘争に燃えるので競争させる事が有効です。
しかし、競争には敗者が出てしまうので、個人戦での戦いはやってはいけません。なるべく大人数のチーム同士の戦いになるようにして、
時間制限や罰ゲームなどのプレッシャーを欠けた競争を煽ると高いモチベーションで素晴らしいパワーを発揮するようになります。
昔から、集団で狩りをするのが大好きなはずですので、そのDNAを呼び起こしてあげる事が男の子には有効なのです。
さらには、ふざけたり、子供に否がある時には厳しく叱る愛のムチを使うのも男の子には有効です。
プレッシャーをモチベーションに変えれるのが男の子の特徴ですので、ダラけた環境よりも、ビシッとした環境で上記の点を踏まえた競争をすることが何よりも楽しいのですから、適度に規律を保ち頑張らせる事が重要です。
やってはいけないことは、恥をかかせることです。
男の子はみんなの前で恥をかくことが一番イヤなのです。
分からない子に無理やり発表させたり、出来ない課題を無理やり提出させたりすることは、女の子も同じですが、子供にとってマイナスにしかなりません。
馬鹿な教師は、懲罰を与えると次から恥をかかないように頑張ると考えますが、これは全く間違いです。自分に置き換えて考えたら分かるはずです。
恥をかかされた男の子は、必ず仕返しをします。
それが、教師への反抗に繋がっているケースは多いのです。
男の子には、絶対に恥をかかせてはいけないのです。
女の子の操り方
女の子への接し方は、男女別で変えないといけません。
男性教師と父親は、優しく接し信頼を得ないと始まりません。
女の子に偉そうにしたら一生嫌われます。
信頼を得るためには、約束を守ったり、律したりしないといけません。
女の子はだらしない年上の男性を軽蔑します。
好かれようとして、おべっかを使うのは逆効果ですが、二人っきりか信用している友達だけの時に「○○は出来る人間だから」「いつも頑張っていて偉いね」などと存在を認めて褒めるのが効果的です。
やってはいけないことは、虚勢を張ったり、下に見て馬鹿にした態度を取ることです。
脳科学的には、女子は同年齢の男子と比較して10歳以上も脳の成長が速いとされていますので、中学生や高校生の女子に、20代の男性教師が偉そうに接するなんて絶対にやってはいけないことなのです。すべて見透かされ軽蔑されるだけです。
男性が女の子に接する時は、誠実な態度で、正当に頑張りを認めてあげる事が重要です。
男子のように煽ったりプレッシャーをかけてはいけません。
事実を正確に伝え、どうするかを相手に委ねサポートするだけでいいのです。
また、大切な相談事を男性にする事は無いと思ったほうがいいです。
悩みなどは、別の女性に相談できるようにサポートしてあげるのがいいです。
少し離れて、温かく見守る安心感在る父親のように接するのがベストなのです。
自分が女性の場合の接し方は、男性の場合と少し違いがあります。
女性は、頼りがいのある味方を求めていますので、弱い役に立たない存在はいらないのです。
女の子は、女教師や母親が弱々しく頼りにならない場合、高い確率で見下し高圧的な態度で接してきます。暴言を吐いたりします。
女の子には、カッコいい女性として接しなければいけません。
強くカッコいい女性の味方になって、一緒に戦ってくれる存在が大好きなのです。
女の子は、そんなカッコいい女性に憧れその人のために献身的に頑張るのです。
気をつけないといけないのは、この時男性に甘える態度などを絶対に見られてはいけません。
男性に媚びる女性は弱さの象徴ですので、女の子の前では男性と戦う強い女性を演じる事がポイントです。
誤解してほしくないのですが、女の子にとってのカッコいい女性とは、男っぽい容姿ではなくクールでカッコいい高嶺の花のような女性なので、地味な男性っぽい格好をするよりも女の子が憧れるように鮮やかな色の服をかっこよく着こなす事が理想的です。(宝塚に憧れるのと同じです)
女性が女の子を率いる場合は、多少のプレッシャーや競争も効果的になりますが、個人戦などではなく、仲良しグループ単位を崩さないチーム戦での競争を上手に行なうのが良いと思います。
このように、性別による子供への接し方には複雑な違いがある事を知って欲しいのです。
この智慧をもって教育・子育てをおこなう大人が増えれば、子供の本来持っている能力を伸ばし切る事ができると考えています。
これらの智慧を多くの人に伝えて欲しいと思います。
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです
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