子育てに悩む親御さんはとても多い。
私自身も10年前には無知ゆえに失敗ばかりの子育てを繰り返していました。
上手く行かない事は全て妻のせい
毎日のように子育てのやり方を巡って妻とケンカ、本当にダメなバカ親だったと反省しています。
そんな私が、ある事がきっかけで娘のために本気で子育てを学ぶようになったのですが、巷にあふれている子育て術は、両極端のメソッドばかりでした。
- 叱らない子育て! VS 上手な叱り方!
- 専門家を信用するな! VS 素人が判断するな!
困っている時ほど、我が子に合わない逆効果の子育て法が目に留まるもので、反対する妻との争いが激化する要因になっていました。
今回は、そんなバカ親だった私がたどり着いた『最強の子育て術』を紹介していきます。
目次
子供は好奇心の塊
始めて見るもの、好きなもの、怖いもの、大人からみたら大したことのないことでも子供にとっては好奇心の対象となります。
最近の学校教育では、学習指導要領がいい意味で抽象度の高い書き方に変わってきているおかげで、若い先生などは上手に解釈して楽しく子供の好奇心をくすぐる授業をするケースも増えて来ているようです。
昔の授業のやり方は今思うと本当に酷いものでした。
先生が黒板にひたすら書いたものをみんなでノートに書き写したり、ひどい場合は代表の生徒が教科書をそのまま黒板に書かされ、それをみんなでノートに書き写させる意味不明な授業も多かったと思います。
教科書を使いまわしたりという環境の要因もあったと思いますが、教科書に書き込めば済むことをわざわざノートに転写してから授業が始まるのは無駄な時間だったと思います。
誤解してほしくないのですが、私は昔の教育現場を否定しているわけではありません。熱血教師などに愛情を与えて頂いたりとプラスの面も沢山あったので昔と今の優劣は無いと考えています。
現在は授業も教科書も日々進化していると思いますが、根本的に全員が同じ教科書の同じページを同じ順番で同じ速度で学ぶ事自体が不自然なことです。
読むのが速い子供もいれば、一字一句ゆっくりと読んで記憶する子供もいます。
- 視覚記憶タイプ: 目で見て視覚記憶で覚える子供
- 聴覚記憶タイプ: 声に出して聴覚記憶で覚える子供
- 身体記憶タイプ: 体を動かして運動記憶で覚える子供
さらには、人物など固有名詞が出てきたら、それについて深掘りして調べたくなる子供もいるはずです。
このように、本来は子供一人一人の特性の違いや興味ポイントの違いを先生(大人)が理解して、その子供にあったパーソナル教育をすることが理想ですが、中々それをやるのは今の日本の学校教育の場では難しいと考えます。
基本的に、束縛状態で一つのことに集中させることが子供にとっては苦痛なことだと知ることが大切です。
・詰め込み、束縛、拘束しシングルタスクをさせてはいけない
・無理やり集中させようとしてはいけない
・興味ポイントを探るため、複数のことを同時にやらせて、興味を引くことを見つけたら、それに熱中させる
・可能な限り複数のことを同時にやらせることで、マルチタスクでも目の前のことへ深く集中出来るように慣れさせる
脳みそはマルチタスクで動いている
シングルタスクしか出来ないなら、本を読むことに集中したら呼吸することを忘れて死んでしまいます。
そうならないのは、想像できないくらいのマルチタスクを同時にベストなやり方で脳みそがこなしているからです。
大人になってから仕事術としてのシングルタスクで眼の前のことに集中し効率を上げることは必要ですが、子供の学習では無理やり興味の無いことに集中させようとすると体は拒否反応を示し、逆に上手にこなしてその場を乗り切ろうとしてしまいます。
大人でも興味のない単純作業を無理やりさせられたら、目の前のことを惰性でこなし頭の中では全く別のことを考えて時間を過ごしてしまうと思います。
人間は無理やり集中することは出来ない
しかし、興味のあることに熱中しそのことに没頭できる環境が整った時に、人間はゾーンに入り深い集中をすることが出来るようになります。
子供には、このゾーンに入る経験を沢山積ませることがとても重要です
自分の好きなことを誰にも邪魔されずに時間も忘れて没頭している時がゾーンに入る簡単な方法です。
このゾーンに入る経験を沢山積んでいる子供は、ゾーンに入ることが上手になります。
自分のやりたいことが、複数あっても、それぞれを行う瞬間にコントロールしてゾーンに入れるようになり、この究極の集中を身に着けた子供は、何をやっても効率よく成果を出せるようになるのです。
今の子供は、YouTubeなどのおかげで、誰でも簡単に無料でEラーニングが出来る環境が整っていますので、タブレットなどでネット環境と繋げてあげるだけで、やりたいことのハウツーをネットで自ら探して学習します。
世界には膨大な情報が溢れています
学校や家庭で教師や親が教えることよりも、何倍もの情報が世の中に溢れています
これを活用することがこれからの教育には効果的なやり方です。
最新の教育法とは
現代の最新の教育法とは、モンテッソーリ教育、サドベリースクール、レッジョ・エミリア教育など親や教師が子供が自ら学ぶ環境をサポートすることに徹する教育法が主流です。
さらには、欧米では、それぞれの子供の特性にあった個別のパーソナル教育をするために、アンスクールといって、学校に通わせないで自宅学習をさせるケースも増えています。
子供の特性を理解した親が、適正な方法で子供が自ら学ぶ環境を作って上げることが最も効率の良いやり方なのです。
必要に応じてプロコーチの力を借りて学習を深め上手に導きながら、基本的には子供に自ら学習させるのが最新の教育法なのです。
実際に台湾のIT担当大臣のオードリー・タンさんも飛び級で進学しアンスクールに近い形で教育を受けたとされています。
日本では、まだまだ自宅学習で育てるというのは、色々な障害があるので学校教育と並行したやり方で子供の能力を伸ばしてあげることがベターだと考えます。
学校では社会性を学ぶことを優先し、子供の能力を伸ばすのは、上記のような環境を作り子供に学習させるように導くことが必要ですが、実際の学習方法は子供それぞれにあったやり方を見つけなければいけません。
1人目の子供で上手く行った方法が、2人目の子供に通用するとは限りません
子供の特性はそれぞれ違います
それを最初から見極めるには、性格診断や特性診断をする方法もありますが、通常はその子の成長を観察して見極めることが一般的だと思います。
子供の未来を心から信じ、能力を伸ばすために、子供がやりたいことを全力でバックアップしてくれる大人が周りにいる子供は想像を超えて輝きます。
自分の特性を知り、それを尊重して学べる環境を作ってくれる大人が周りにいる子供は、幸せな秀才児になります。
子供の可能性は無限
子供の可能性を潰すのはいつも大人
大人都合でなく、子供都合で物事を見ると、正しい子育てのやり方が見えてきます。
『最強の子育て術』ゾーンの入り方
現代においては、嫌な事を無理強いされた子供が大成することは殆どありません。
多くの天才は、それを好きで没頭してやっている
つまりは、親が子供の邪魔をせずに、子供の才能を100%伸ばし切るためのサポートに徹する事が現代の最強の子育術なのです。
実際にこれには少しのコツが必要です
なぜなら、子供の好きにさせるといって、放任し、好きなものを好きなだけ食べさせては肉体的発達の妨げになるし、
好きな事をやらせるといっても、発達に応じた適切な選択肢を与えないとただの怠け者になってしまうのです
ゾーンに入る子供の親がやっていること
子供をゾーンに入れるために最も大切なことは、親がコーチングを実践することです。
親が行うコーチングに特別なことなど必要ありません。
とにかく、聴くことに徹するだけで99%成功です。
- どう?
- どうしたい?
- どうしたらいいと思う?
聴く、話させる
先ずは聴いて、子供にどんどん話させるようにするのです。
アドバイスなんてしなくて良いのです。
練習やテストや大会が終わったらフィードバックさせる
- どうだった?
- 次はどうしたい?
とにかく聴く
出来たら一緒に喜ぶ
- 疑わない!心配しない!
- 自分で見つけるまで待ってあげる
- 自分で見つけさせる
- 教えない(詰め込み教育は絶対に要らない!)
- 考えさせる(必ず自分で思い出す)
親として子供に色々とアドバイスしたくなる気持ちは分かりますが、子供はアドバイスよりも、頑張っている事を認めてもらったり、出来たら褒めてもらったりすることを望んでいるのです。
- 努力を認める
- 結果よりも頑張ったことを褒める
これだけでいいのです。
親の愛情あるコーチングを受けた子供のモチベーションはどんどん高まり、勝手にゾーンに入るようになります。
最初は小さな努力を認める事から始めましょう。
子供の成長を信じて見守って上げることが、子供をゾーンに入れる条件なのです。
忍耐強く日々の子育てを楽しんでいきましょう。
『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです
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