本当の義務教育は21歳まで?親が知るべき養育の義務とは?

子育て

「誰のおかげで飯が食えているんだ!」

昔はこんな昭和の頑固親父が沢山いましたが、今の世では表立ってこんなことを言う親はいないと思います。

しかし、コロナ禍で経済的不況が続いていく現状では、私達親の子育ての負担が大きくなることが懸念されます。

可処分所得が下がり家庭にはお金が無い

コロナ禍以前の日本でも、昔と比べて子供を養うことが年々難しくなっていたのだと思いますが、その原因の一つが、家庭の手取り給与である可処分所得が減り続けているからだと推測されます。

様々なデータがこの事を裏付けていますが、子育ての負担とは、具体的にいえば生活コスト教育コストの所得に対する割合が高まっていることが一番の要因だと推測できます。

さらには、そのお金を稼ぐためにする仕事のストレスや苦労も昔と比べて増えているのですから、反抗的な子供に対して、「誰のおかげで!」と言いたくなる気持ちはよく分かります。

養育は親の義務

だからといって、食い扶持を稼ぐ親に対して、飯を食わせてもらっている子供が服従しなければいけないと考えるのは異常ではないでしょうか。

子供は大人の力を借りて成長しますが、成熟した大人が子孫繁栄のために未来を託す子供に必要な養育をすることは、生物学的には当たり前のことであり育ててやっているんだから服従しろ!なんていうのは異常なことだと考えます。

動物の世界でも、ボスが暴力的に群れを支配することがありますが、あれはオス同士が自分の遺伝子を残すために競争する結果おこっている一部の例であり、多くの場合はメスが優秀な遺伝子を残すためにオスを選び、子供ができたら親が無条件で養育するのが当たり前なのです。

義務教育の憲法解釈

日本国憲法第二十六条 一

すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

日本国憲法第二六条 二

すべての国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。

我が国の憲法では、すべての国民は、教育を受ける権利がある。としているので、子供は自分の意志で教育を受けるか選んで良いとしており、

保護責任者である親は、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。としているので、教育を受ける事を望む子供には、普通教育を受けさせないといけないとしているのでです。

つまり、子供が教育を受けるかどうかを決めるのは権利であり、親は義務として教育を望む子供に教育を受けさせないといけないのです。

教育の義務とは、親に対して行使されるものであり、子供は教育を受けるかどうかを選択する権利を持っているというのが、義務教育の正しい憲法解釈なのです。

教育とは、子供のためにあるものでなければならない

しかし、現状はこうはなっておらず、小中学生に決められたカリキュラムを学ばせる事が義務教育として認識されています。

小学校から中学校で集団生活を通じて学ぶ事には有益な事も多いので、この状態が悪いとは一概にはいえないとは思いますが、根本的なルールの解釈を誤解していると、様々な間違いの要因になってしまうのではないかと私は懸念しています。

教育の義務は21歳まで?

「義務教育は中学校で終わり」なんていう一般的な義務教育の認識が間違っていることで、親の責任がそこで終わるなんて都合よく考えている親も少なくないはずです。※私も以前はそう考えていました…

さらには、民法では子供が就学しているなら21歳に達するまで扶養することを親の義務と定めている。

つまりは、憲法や法律では、子供を育てることは親の義務であり、親(大人)が子供を育ててやっていると恩着せがましく思うことは少しズレているのだと思います。

親にとっては酷なことかもしれませんが、子供を授かった親は、子供の権利を尊重し子育てをしなければいけないと憲法や法律で強制されているのです。

しかし、日本ではその家庭毎に都合の良い解釈が存在し、子供を親の所有物だと勘違いしているケースも少なくないのです。

子供は親の所有物ではない

私はこの間違いを正したいわけではないのですが、賢い大人が憲法解釈をねじ曲げて間違った教育(子育て)を子供にしているとしたら、事実を正しく認識し考えを改めるべきだと考えています。

近代の教育の根本的な流れとして、大人が作った社会で役に立つ力を身につけることが教育の基本方針となっている事が、もう古くこれからの世の中にはミスマッチなのではないでしょうか?

現状の社会を維持させるための教育なんて、子供を尊重していない大人のエゴによる過ちだと思います。

大人が子供を支配することを辞めないといけないのです。

子育てに自信がある大人は、支配的なやり方を選択しません。

親に限らず、学校の教師やスポーツのコーチでも、指導力に自信のない未熟な者ほど、体罰や高圧的な態度で子供を従わせたりします。

子供に舐められる大人

子供は全てを見抜いています。

賢い子供は未熟な大人を軽蔑し、誠実な対応をしなくなり、嘘や誤魔化しが増えるようになります。

これがエスカレートすると大人の前でいい子になる反動で、裏で悪いことをするようになったりもするのです。

これらは、未熟な大人が子供に舐めれれている状態です。

子供を尊重せず上から押さえつけ服従させるような子育てが、将来的に親子に与える悪影響を認識して欲しいのです。

子供を信じて焦らず見守る方が、ストレスのない子育てが出来ると私は考えています。

我が子を信じ切る

難しいですが、これが子育てで最も大切なことだと思います。

『幸せな秀才児』が増えることが最大の喜びです

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